Top > Ruby > 前準備 > Windows
  • Windows XPをクリーンインストールしたので、とりあえず Ruby の環境構築についてメモしてみます。(2006/07/02)
  • Ver.1.8.5に手動アップデートしてみましたが、特にメモに書くほどのことでもないため追記はしていません。上書きでもフォルダ待避して新たにコピー(RDE独自拡張部の取り扱いに注意)でもいけると思われます。本メモは7月冒頭時点の情報のため、バージョン情報部分は若干読み替えが必要かもです。Ruby on Rails をご利用の方は、1.8.2/1.8.4に加えて 1.8.5 サポートの追記がされることを確認できるまでバージョンアップを待ちましょう (^^; Rails 以外の Ruby 利用ソフトウェアでも似たような感じでしょう。(2006/08/28)
  • はてブ数が非常に多いこのページ。感謝感謝であります。さて、いちおう確認したところでは、1.8.7-p72 や 1.9.0-2 といった最新版でも、ちゃんと読み替えしてあげれば下記手順は有効です。以上、メモまで。(2008/11/23)

公式サイトにアクセスして Ruby 配布パッケージを入手する

 cygwin なしのネイティブ環境であること、でも最新バージョンに追随しやすいかもしれないという事情で mswin32 版を入れます。(インストーラ付きが優しいのでしょうが、残念ながら最新バージョンを使おうとすると RC 版などのバージョン表記が気になります)

ページをたどっていくと、このように mswin32 版の配布サイトにたどり着けます。Release - Ruby-mswin32(ja) から最新リリース版と記述されたファイルをダウンロードします。2006/07/02 現在の最新版は ruby-1.8.4-i386-mswin32.zip になります。(ruby-1.8.5-preview1-i386-mswin32.zip は次期バージョンのプレビュー版ですが、Ruby on Rails や Ruby/Qte などの一般公開前提のスクリプトを作成する方は 1.8.4 にするのが無難でしょう)

ファイルの抽出(解凍)と配置

7MB 前後のファイルのダウンロードが終了したら、ファイルを抽出します。zip 形式ですので、Windows XP 以降の OS であれば Explorer から取り出せます。ほかの OS の場合は適宜「解凍ソフト」という抽出専用ソフトを使えば OK ですが、詳細手順は割愛します。

さて、bin doc lib man share といったフォルダや MANIFEST README.1st といったファイルが確認できると思いますが、これらのフォルダ・ファイルは、すべて C:\Program Files\GNU\Ruby というフォルダを作成して、そこに移動します。コマンドプロンプトで以下のようにコマンドを実行するとわかりやすいかもです。(改行は省略。> より前はプロンプトなので入力しません)

x:\****\>c:

C:\****\>cd \

C:\>mkdir "C:\Program Files\GNU"

C:\>mkdir "C:\Program Files\GNU\Ruby"

C:\>cd "C:\Program Files\GNU\Ruby"

C:\Program Files\GNU\Ruby>start .

あとは、Explorer でファイルを移動、と (圧縮フォルダをご利用の場合は、zip ファイル内から Ruby フォルダに直接抽出でもOKです)

パスを通す

Windows 9x 系であれば AUTOEXEC.BAT を操作すればよさげですが、割愛。

 マイコンピュータを右クリックしてプロパティを開く(Windows XP ならスタートメニュー直下に、Windows 2000 や Windows XP のクラシックスタイルであればデスクトップにいるはず)。 詳細設定 というタブを開き、環境変数 というボタンをクリックします。

システム環境変数の Path というところが以下のようになってるはずです (Windows XP SP2 の例)

  • %SystemRoot%\system32;%SystemRoot%;%SystemRoot%\System32\Wbem

これを、以下のように追記で書き換えます(太字部分)

  • %SystemRoot%\system32;%SystemRoot%;%SystemRoot%\System32\Wbem;"C:\Program Files\GNU\Ruby\bin"

設定が終わったら、OK ボタンで3つのダイアログを閉じていきます。

設定完了したら、新規でコマンドプロンプトを起動します。ruby -v コマンドを実行し、Ruby が動作することを確認します。

(設定成功時)
C:\>ruby -v
ruby 1.8.4 (2005-12-24) [i386-mswin32]

C:\>
(設定失敗時)
C:\>ruby -v
'ruby' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。 

C:\>

必要な DLL の入手

Ruby 標準添付の便利なソフトウェア(インタプリタ irb やデバッガ debug.rb)の中には、標準添付されていない DLL を要求するものがあります。

ruby.exe - コンポーネントが見つかりません
---------------------------
readline.dll が見つからなかったため、このアプリケーションを開始できませんでした。
アプリケーションをインストールし直すとこの問題は解決される場合があります。 

irb コマンドを実行すると、そんな赤×のダイアログを拝むことができます。とりあえず、readline.dll を入手してみます。http://jarp.does.notwork.org/win32/ ここから readline-4.3-2-mswin32.zip を入手します。ついでといってはなんですが、zlib 1.1.4 gbdm 1.8.3 pdcurses 2.60 openssl 0.9.7 (mswin32 という名前がついているもの)もダウンロードしておくといいかもです。それらの DLL に依存するモジュールがいますので。

ダウンロードが終わったら、zip ファイル内の bin\ 直下にある DLL ファイルを C:\Program Files\GNU\Ruby\bin の中にコピーします。

以上で、赤×のダイアログについてはある程度抑制できるようになります。

統合開発環境 RDE

 Ruby の一般的なコードを記述するには、統合開発環境 RDE がおすすめです (Zaurus 用の開発には難がありますが、Ruby/QteWindows 版が存在しないためで、いたしかたなしでしょう)。

こちらのダウンロードから Sourceforge.net 経由でバイナリのダウンロードができます。一部バグ修正のための DLL も出ていますのであわせてダウンロードします。詳細は http://homepage2.nifty.com/sakazuki/rde/download.html の記述優先で考えてください。

RDE1.0.1_setup.exe はインストーラつきです。以下の入力を促されたままに入力していけば、インストールは完了するはずです。

  • セットアップに使用する言語 : Japanese
  • Rubyインタプリタのパス : C:\Program Files\GNU\Ruby\bin\ruby.exe
  • インストール先フォルダ : C:\Program Files\RDE のままか、C:\Program Files\GNU\Ruby\RDE 書き換え (書き換えは推奨しません。言語のアップデートするごとに大変な目にあいます。1.8.6~くらいからセキュリティパッチも増えていますし。)
  • コンポーネントの選択 : すべてインストール
  • プログラムグループの選択 : RDE (規定値のまま)

インストール途中で install.rb を実行できないといったエラーが表示されるため、コマンドプロンプトで RDE インストール先フォルダに移動して、ruby install.rb コマンドを実行します。

さて、RDE を初起動すると、英語の初期設定ダイアログが表示されます。

  • Ruby/ Ruby Program Path : C:\Program Files\GNU\Ruby\bin\ruby.exe
  • Config File/ Translation File : C:\Program Files\GNU\Ruby\RDE\Translations\Japanese_1000.xml (一例)

Submit で日本語統合開発環境が起動します。

コーディング

 ここまできたら、あとはお好きなようにどうぞ♪


リロード   新規 下位ページ作成 編集 凍結 差分 添付 コピー 名前変更   ホーム 一覧 検索 最終更新 バックアップ リンク元   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: Fri, 22 Jul 2011 21:57:59 JST (1525d)