desktop ファイルとは
Linux Zaurus 標準のランチャーで、「アプリケーション」等のタブから「時計」「アドレス帳」等をタップすることにより各種アプリケーションの実行を行えますが、そのアプリケーションの詳細を格納しているのが desktop ファイルです。拡張子 .desktop を持っています。
desktop ファイルのありか
/home/QtPalmtop/apps/Applications/ 以下に配置されることが多いです。Applications の部分は、Games や Java や Settings 等になることもありますが、Applications に配置する習慣をつけておいた方がいいでしょう。
desktop ファイルの書き方
UTF-8 の文字コードで記述する必要があります。Windowsで使われている INI 形式のような書式で、以下の項目からなります。
- [Desktop Entry] セクション (必須) : 設定開始です。
- Comment= (記述推奨)
- Comment[ja]=
- Exec= (必須)
- Icon= (記述推奨)
- ランチャー上に表示されるアイコンで、64x64 の png ファイルを指定します。拡張子 .png は省きます。指定省略時は「?」アイコンになります。
- Type= (必須)
- ソフトウェアの種類です。「Application」が慣用的に使われています。(省略した場合は「Application」と見なされるようです)
- Name= (必須)
- アプリケーション名です。英語で記述します。省略するとコマンドのフルパス表記になってしまうので、必ず記述してください。
- Name[ja]=
- アプリケーション名です。日本語の名称がある場合は、こちらに記述します。
- Display=
- 解像度です。SL-A 系や SL-B 系を対象にしない場合はここで 640x480 縛りしておくといいでしょう。
- CanFastload=
- 高速起動を可能にするかどうかのフラグです。省略した場合は高速起動設定不可、=1 にした場合は高速起動設定可能となります。
- HidePrivilege=
- アイコンの長押しによるプロパティ表示の有無です。=1 にしておくと「ルート権限で実行する」が非表示になります。規定値では表示されます。
- MimeType=
- 拡張子(MIME形式で text/* みたいに指定) による関連付けを行います。
- MimeTypeIcons=
- 関連付けされたファイルで表示に利用するアイコンです。.png の拡張子は省略です。
Display= については、いくつか書式があるようです。
VGA縦横両方 | Display=640x480/144dpi,480x640/144dpi |
VGA横縛り | Display=640x480/144dpi |
VGA縦縛り | Display=480x640/144dpi |
規定値(省略時) | QVGA縦、あるいはVGA縦横。 |
以下、一例です。
[Desktop Entry]
Comment=This is sample application.
Comment[ja]=サンプルアプリケーションです。
Exec=CommandName
Icon=tux
Type=Application
Name=The Sample Application
Name[ja]=サンプルアプリ
Display=640x480/144dpi,480x640/144dpi
CanFastload=1
HidePrivilege=1
desktop ファイルに関連するパスについて
- Exec= で指定するコマンドについては、/home/QtPalmtop/bin/ に配置されたコマンドになります。
- Icon= や MimeTypeIcons= で指定するアイコンについては、/home/QtPalmtop/pics/ に配置した .png 画像ファイルになります。
desktop ファイルを更新したら
以下のコマンドで最新の .desktop ファイルの情報を反映したランチャー・メニューに更新となります。
$ qcop QPE/System 'linkChanged(QString)'
SL-C7x0 等の環境では画面が真っ白になることもあるそうです。その場合は「設定」タブの「ホーム画面設定」を開いてすぐに OK で閉じると幸せになれるかもしれません。
よくわからない場合は再起動するのが一番かもです。
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