MySQL 5 の投入
前提条件
aptitude以下のコマンドで、 MySQL と PHP4 MySQL extensions を投入します。 # aptitude install mysql-server-5.0 php4-mysql (mysql-client-5.0 等の必要なパッケージは自動的に導入されます) 注意点として、phpmyadmin パッケージは aptitude で入れてはいけないということです。Debian 4.0r0 の時点で、Apache 1.3 + PHP5 を想定したパッケージになっているらしく、/etc 直下に余分な設定ファイル置き場が作られてしまいます。phpmyadmin はパッケージではなく、 phpMyAdmin 本家 から最新版(2007/05/28 現在、2.10.1) を入手しましょう。 MySQL 側の設定(管理者編)管理者 (root) で mysql コマンドを実行し、最小限の設定を行っていきます。 以下はコマンドメモです。DROP や REVOKE はタイプミスでコマンド誤りを取り消すためのメモなので、基本的には無視しましょう。 # mysql mysql> GRANT USAGE ON *.* TO username@localhost IDENTIFIED BY 'newpassword'; (username さんをパスワード newpassword で登録する。 mysql> SET PASSWORD = PASSWORD('changepassword'); (パスワード変更 by user) mysql> SET PASSWORD FOR username@localhost = PASSWORD('changepassword'); (パスワード変更 by 管理者) mysql> SHOW DATABASES; (データベースすべてを一覧!) mysql> CREATE DATABASE userdb; (userdb なデータベースを作成) mysql> ALTER DATABASE userdb DEFAULT CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_unicode_ci; (文字コード規定値をUTF8にする) mysql> DROP DATABASE userdb; (userdb なデータベースを削除) mysql> SHOW GRANTS FOR username@localhost (usernameさんの権限一覧を見る) mysql> GRANT ALL PRIVILEGES ON userdb.* TO username@localhost; (username に userdb の全権限を与える) mysql> REVOKE SELECT ON userdb.* FROM username@localhost; (username に対し userdb の select できる権利を剥奪する。select 部分は update などの他のものに置き換え可) MySQL 側の設定(一般ユーザー編)さて、username なアカウントの設定が終わったら、username でログインし、以下のようにコマンドを実行できることを確認します。(phpMyAdmin でも同じことができるため、必ずしも実行する必要はありません) $ mysql -p userdb Enter password: (パスワード入力) mysql> SHOW TABLES; (テーブル一覧を見る) mysql> CREATE TABLE tblhoge (id INT, title CHAR(16), dt DATE); (テーブル tblhoge を作成する。列は 数値型の id、文字列型16文字の title、日付型の dt) mysql> INSERT INTO tblhoge(id,title,dt) VALUES(1,'hogehoge','2007-04-01'); (値の代入) mysql> SELECT * FROM tblhoge; (値の閲覧) mysql> SELECT * FROM tblhoge WHERE id='1'; (値の条件付き閲覧) mysql> UPDATE tblhoge SET dt='1997-12-31' WHERE id='1'; (値の条件付き更新) mysql> DELETE FROM tblhoge WHERE id='1'; (値の条件付き削除) mysql> DROP TABLE tblhoge; (テーブルの破棄) phpMyAdmin を入れるphpMyAdmin の配布ファイルは /var/www/ にコピーしておきます。そして、解凍します。 # tar zxvf phpMyAdmin-2.10.1-all-languages.tar.gz # mv phpMyAdmin-2.10.1-all-languages phpmyadmin Debian 4.0r0 の規定値では /var/www/ は 「It works!」と表示するテストページへのリダイレクトなので、設定を書き換えます。 # vi /etc/apache2/sites-available/default ( RedirectMatch ^/$ /apache2-default/ という行があったら、行頭に # 入れてコメントアウト) # apache2ctl restart (Apache Web Server を再起動) http://server_ip_address/phpmyadmin/ にアクセスして、ちゃんと設定ページが表示されることを確認します。 phpMyAdmin の設定を行う規定の設定では、データベース管理者権限で何でもできてしまい、危ないので username でアクセスするよう設定変更します。 # cd /var/www/phpmyadmin/ # mkdir config # chmod o+rw config # cd config # touch config.inc.php # chmod o+w config.inc.php (phpmyadminのWeb上から設定ファイル保存。 URLは http://server_ip_address/phpmyadmin/scripts/setup.php あたり) # cp config.inc.php .. (コピーする。これで使えるようになる) /phpmyadmin/scripts/setup.php なページについてですが、設定を行うべきなのは以下の項目です。
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